タドゥーのいろんな日常

このタイトルいつまで続ければいいのか

読んださー

久々に本を読みますた

ぼくらは

虚空に

夜を

視る………


つーわけで、久々に上遠野さん作品なわけです
買ったまま、ずっと放置してたわけで、ようやく読みました
いやぁ、おもしれぇ
つーか、直前に風呂に入りながら考えてた、
実は自分は誰かの見てる夢で、本体のほうはもっと地獄なんじゃないかとか
そういう風な感じのこととめちゃめちゃシンクロしてたのでマジビビリ
上遠野はニュータイプ
いや、ほんとにこの作品がそういう物語って知らずに、そういうこと考えてたんですよ、直前に
うれしいやらこわいやらで

で、感想
誰もが一度は感じるような不安、この現実がもし虚像だとしたら…
それが書いてあって、すごくおもしろい
また、上遠野作品に見られる、伝えたい想いがこれにもあって、よかった
(と、俺は思ってる)
いや、上遠野作品には、何かしら、伝えたい事って言うのがあると思うんですよ
それがわかりやすく書かれているのが、あとがき
物語を読んで、ぼんやりと何かを感じて、あとがきを読んでああそういうことかと思う
そこが、上遠野作品のいいところだと思うんですよ、俺は
また、伝えようとしていることが、俺にとってはとても大切に思えることばっかりなんで、ハマっていってしまうわけです
今回も、お気に入りの一節があって、満足満足
また、これも上遠野作品に見られる、他作品とのリンクが見られてよかった
どうやったらああいう風に他の作品を出せるのか…
大体、出版社違うっていうのに
あれこそ、わかる人だけわかってニヤってするという事なんでしょうね
特に冥王と獣のダンスと直球で名前を出してきたのと、最近読んだ少年向け小説で〜でVSイマジネーターが出てきたのが笑った
まぁ、冥王では実際に虚空牙出てきてるし、VSイマジネーターも気づかない現実という点でシンクロしてますしねぇ…
まったく、最初からわかってやってるのか、後から繋げる為に話を作ってるのか…
どっちにしろすごすぎるよ上遠野さん…

つーわけで、お気に入りの言葉を紹介して締めっ

”ここまで来ること、それはおまえたちにとって幸福なことだったと思うか?”
「んなこたぁ、わかんねーよ。俺が物心ついたときにゃ、
 もう人間はここまで来ちまっていたんだからよ――――
 それを変えることはもうできない。
 幸福か不幸か、それを考えるのはその前提に立った上でのことだ」