タドゥーのいろんな日常

このタイトルいつまで続ければいいのか

めぞん一刻

めぞん一刻高橋留美子 久しぶりに全部読んだ
豪華版じゃなくて当時の単行本だし、初版とか買ってる親父すげぇ、ステキ
俺が生まれたのは終盤の良いところ付近…
別に問い詰めるつもりも無いし、全然かまわないけどもさ

久しぶりに読んですごいおもしろかった
よくできてんなぁこれ…
押しに弱い五代、押されると反発するけど引かれると気になる響子さん
二人とも優柔不断だけど、その質がちょっと違うし
三鷹とかこずえとか、かみ合わなさがうまい
みんな完璧じゃなくて、何かしら欠点はあるけど良い人達ばっかりで
最後の墓前の五代とか、あんだけ言えるならダメ人間なんかじゃないし
15巻で6年ぐらいってのは、こういうマンガにしては速いと思う
詰め込みすぎって感じはせず、一つのイベントをダラダラひっぱったりしてないのが最近のやつとは違うかなと
時間が経って五代は成長するし変わったりするけど、一刻館とかは変わらない象徴みたいな感じで、そういうのも良い
八神とのやつは決着つけてほしかったなーという気も
三鷹のほうは偶然で流されたけど、断りそうな雰囲気はあったし
偶然だけでうまくいって、あー良かったっていうのは好きじゃない
響子さんがぬるま湯を保とうとするのは、諸手をあげて賛成できることじゃないけど…批判もなんだかなぁと思ってしまう
そういうのも許せそうなぐらい魅力的なのが…
五代も最初は軽い気持ちで言ってたかもしれないけど、間近で暮らしてたら時間が経つごとに本気で惚れちゃうのがわかる
一見古いタイプだけど実はそうでもないし、でも萌えとかとは違うんだよなぁ…
「BSマンガ夜話」からを読んで
箱庭であるっていう話が出てるけど、そうだとは思えないなぁ…
奇跡的なバランスで居心地の良い世界を構築してるけど、それは用意されたものじゃなくてみんなで作ってるもので、それから出ていくことだけが成長ってわけじゃないと思う
現実はもっと厳しいってねぇ、その厳しさの中でこういう世界が作れるなら、それは逃げじゃなくて勝ちだと思うんだけどどうなんだろう

古いものだし色々と合わない点もあるかもしれないけど、めぞん一刻オススメ
おもしろいよ、親父のだから貸せないけど