タドゥーのいろんな日常

このタイトルいつまで続ければいいのか

機械仕掛けの蛇奇使い

機械仕掛けの蛇奇使い上遠野浩平 読了ー
感想だぁー、ネタバレないつもりだけども読むつもりなら読まないほうが

とりあえず、最初に疑問だったのが、どの世界の話なのかっていう事
読んでると後からわかったけど…時代がいつぐらいなのか
自分の予想としては
ブギー/しずるさん→ナイトウォッチ/冥王の歴史の流れ
事件シリーズは別世界かな…
ナイトウォッチの仮想世界でブギーと事件が並んでるのかもしれないけど
ブギーはエコーズさんが来てたし、真世界のほうじゃないかと、事件はありうる
冥王はナイトウォッチと時代が同じ気がする

で、内容のほう
今回もやっぱり問題提起みたいな本だなぁとか思った、それが好きだけど
それと、なんかダメな女性が居ない気がする、誰もがヘタレてない
そんな事言ったら、そもそもそんな人間は―――みたいな話になってくるけど
表面的に悩んでる人は居ても、根本で悩んでる人が居ないような
それは気づいていないだけだ―――みたいな感じで
ベストヒット台詞は、あんなところに現れた彼女の
「つまらない言い訳ね」
と、その周辺
その通りだと思う、でも実際にそれは溢れかえってる
おもしろいとおもうのは、それがつまらない言い訳である、という事が世界の結論ではないということ
そもそも彼女は世界から切り捨てられた可能性で
でもそれも彼女にとってみれば、つまらない言い訳でしかなくて
一人一人の選択が可能性で、正しい結論じゃなくて
正しいという定義すらわからなくて、世界はそんなにしっかりしたモノじゃない
唯一伝えようとしてる答えがあるとすれば、決まってはいない、ということだけじゃないかなぁとか
そんな事を考えさせられる本だなぁと思いました
この本が、というより、上遠野さんの著作を読んでる時が大体そんな感じ