タドゥーのいろんな日常

このタイトルいつまで続ければいいのか

思い悩むな

マキゾエホリック Case1:転校生という名の記号東亮太
マキゾエおもしろかった!
第10回スニーカー大賞奨励賞作品、プッシュされてるだけあって、非常におもしろかった
1クラスに集められた30人ぐらいの問題児達、巫女から魔法少女から吸血鬼まで特殊(ほぼ)人間のオンパレード…
なんていうと、まず間違いなくネギまを連想されるんだけど、ネギまとマキゾエはおもしろさのベクトルが違う感じ
数々のライトノベル的な「記号」が関わってくる事件が楽しいし、かといえばデスノート的な推理戦もある
話の組み立て方が異常にうまい上に、骨格に肉付けされた部分がその露骨な「記号」達とそれに関連するお約束と相まって非常におもしろい
また主人公が魅力的でね…符号の一致とかを読者レベルでちゃんと思考に組み込んでいってくれるタイプの一人称語りが心地良い、にも関わらず「記号」以外の「人格」はちゃんとキャラが立ってるという
しかもホントに語ってるかの如く、自分の人格に関しては疑問も認識も持ってない、でも発言と反応と思考から察するに非常に魅力的なキャラクター
ああこいつ客観的に見てぇ…絶対おいしいキャラのはず
他のキャラに関しても、非常にわかりやすい「記号」に加えて「人格」の部分が良い味を出しまくってる
たしかに「人格」もキャラクターの「記号」の一部なんだけども、それとはうまく乖離した部分で性格付けがされてて、話の展開がおもしろくなる
ちゃーんと「記号」も「人格」も一貫して話に関わってくるし、うまい
ただ「人格」が出張ってるせいか心理描写が無いに等しいんで、それを期待してるとがっかりかもしらんねと
ライトノベル的な話、が好きな人は絶対楽しめると思う
続刊も出るようなので超期待、これは買い

「栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった」ってあるじゃない
A:ソロモンは着飾らなかったから栄華を極めることができたんだよ、の意
B:どんなに栄華を極めても花には勝てないんだよ、の意
どっちよ